教室開業準備 自宅教室

習い事教室の開業について

2021年4月15日

自宅で開業がしたい方の選択肢の一つに、習い事を通じて開業するという働き方があります。長く続けている習い事や資格をとったお稽古があり、その習い事を通じた起業を決めたら、何から準備すればよいのか、開業する前に準備すると良いことについてお話ししていきたいと思います。

習い事教室開業準備1|経営理念や教室のコンセプトを決める

「習い事教室を開業したい」と思ったら、まず経営理念やコンセプトを考えましょう。
「なぜ、なんのためにあなたがそれをやるのか?」「生徒さまにどうなっていただきたくてやるのか?」方向性やミッション、ビジョンを言語化しましょう。習い事講師としての活動がうまく行く時もそうでない時も「なぜ、教室をやるのか?」ということはとても大切なのでじっくり考えておきたいものです。

 

どんな生徒さまへ向けてレッスンを提供しますか?

どんな生徒さまに来てもらいたいのか、どんな生徒さまのお役に立てるのか考えてみましょう。例えば、習い事を趣味で習いたい方と習い事の先生になりたい方では、サービスの届け方が違ってきますよね。合わせて、それぞれの生徒さまたちに何をして差し上げられるのか、どう生徒さまに喜んでいただけるレッスンをお届けするか「誰に」を明確にすると「どうやって」の部分もはっきりとしてきます。その過程で経営理念やコンセプトが確立されてきます。

あなたの理想の生徒さまはどんな方ですか?

・初心者の方
・ベテランの方
・習い事を楽しみたい方
・技術を身につけたい方
・楽しくワイワイ習いたい方
・自分のペースでじっくり習いたい方
・黙々と集中時間を楽しみたい方
・先生になりたいと思っている方

いろいろなタイプの方がいらっしゃいますが、あなたが来てくれると嬉しい生徒さまのタイプやあなたがこういう人になら充分にお役に立てるな、という方を、まず一人決めましょう。

理想の生徒さま(ペルソナ、またはパーフェクトカスタマー)お一人が決まったら、そのかたをもっと深掘りしていきます。

 

いつ、週何回開催しますか?

あなたが望む理想の習い事教室の活動は、週何回、何曜日に何レッスンですか?現状を見て可能日を把握したり、時間を設定したり、開業後生徒さまが増える想定で、どんなペースで活動するのか決めていきます。

未来の(既存も)生徒さまのライフスタイルはどうでしょうか。平日限定にするのか、土日や祝日、夜間に開催するのか考えておくと良いですね。生徒さまが増えてくると、例えば平日のみレッスン開催と謳っていても「土日もやってほしい」等リクエストが来ることもあります。あなたのライフスタイルに合わせて決めていきましょう。

 

どんな習い事教室にしていきますか?

先ほどの質問にあるように「誰に」向けてレッスンするのかによって、どんな教室にするか変わってきます。技術指導が中心なのか、楽しさや癒しをお届けするのか、コミュニティ的なサロンにするのか。

認定講座など資格取得に力を入れたり、継続のカリキュラムが中心なのか、いろんなメニューがあって様々な習い事メニューを楽しめるサロンにするのか。

マンツーマンが中心なのか、グループか。グループなら何人までお受けできるのか。

合わせて同業の習い事教室の先生との差別化も考えていきたいところです。習い事教室を開業するためには、まずリサーチをしていきましょう。開業前にリサーチをした上で、どんな特色を持たせるのか、どんなあなたならでは、を加えていくのか。「○○先生だから学びたい」と生徒さまに選ばれる習い事教室を開業するためにも「どんな教室」にするのか明確にしていきます。

 

レッスンメニューを決める

次に、メニューを整えていきます。大人向けの一般的な習い事では

・体験レッスン
・フリーレッスン
・単発レッスン
・認定講座
・ライセンスレッスン
・通信レッスン、動画レッスン

上記のスタイルで開講する方が多いです。体験にお越しいただいた後、次にどのレッスンを受けてもらうか、一度で終わりではなく、何度もお通いいただけるようにメニューを組んだり、継続メニューを持つことは大切です。

体験メニューの場合、一種類なのか、いくつかの中から選ぶのか。価格や資材、難易度、体験を満喫頂きつつ「また来たい」と思える構成にしていきます。メニューは、開業後も増やしたり変えたり減らすなど、生徒さまのニーズや習い事に求められることのバランスをみながら柔軟にできると良いですね。

 

開催する場所を決める

自宅

自宅で習い事開業する場合「交通費がかからない」「通勤時間がかからない」「賃料がかからない」「子供の帰宅時に在宅していられる」等のメリットがあります。

防犯上、住所が生徒さま以外に特定されないようにすることがお勧めです。自宅で習い事教室を開く場合は、スペースの確保や資材、備品等の保管場所等を含め、ご家族の理解や協力が必要になります。

自宅教室開業のメリットデメリット

 

賃貸物件

賃貸物件で開業する場合、一番気をつけなくてはならないのが「レッスンの開催が可能か」大家さんやオーナーさんに確認する必要があります。分譲系の賃貸物件では特に、習い事教室の開催は不可というところが多いようです。借りる前に必ず確認しましょう。

メリットは「生活と仕事の空間を分けられること」「ご近所さんの目を気にせず活動できる」などが挙げられます。家族の目を気にすることなく、資材や備品、道具を管理・保管できる場所があるのも良いですね。

デメリットは、初期費用や賃料、光熱費が別途かかる。手続きがある。通勤時間がかかる点があげられます。

 

出張レッスン

講師が生徒さまの自宅に伺って教えたり、お店や住宅展示場などの会場で行われるイベントでのワークショップ、カフェで開催するワークショップなどがあります。カフェの場合は、席料としてお一人1杯飲み物のオーダーが必要なところや、ケーキセットの人数分オーダーが必要であったり、時間で場所代がかかったり、お店により条件は様々です。ハンドメイドマルシェのようなイベントでワークショップ開催の場合はブース料等がかかります。

料金はかかってもお店やイベント自体の集客力も見込めるので、自分だけでは出会えない数の生徒さまに出会えるのは大きな魅力の一つです。

生徒さまのご自宅に伺う場合は、あらかじめ交通費をどうするかなども決めておきます。

 

カルチャーセンター

カルチャーセンターで習い事講師活動をする道もあります。ただやりたくてもすぐに活動できるわけではなく、応募する必要があります。まずはカルチャーセンターに問い合わせてみましょう。カルチャーセンターでの活動は、集客をカルチャーセンター側がしてくださるメリットがあります。ただ、生徒さまからのお月謝が全て収入にはならず、大きく差し引かれることが多いので講習代としてどれだけの割合を収入として得られるのか確認された上で応募すると良いですね。

 

屋号を決める

開業を決めたら、教室名を決めていきます。読みやすく、わかりやすく、覚えやすく。その上であなたの想いを込めた屋号をつけられたらいいですね。屋号を決める際は、他で商標登録がとられている名前ではないか、近隣に同じ屋号が使われていないか必ず確認の上決定します。

屋号の決め方について

 

習い事教室開業準備2|事務的なことを整える

開業届を出す

習い事を仕事にすると決めたら、事業開始後1ヶ月以内に開業届「個人事業主の開業・廃業等届出書」を納税地を所轄する税務署に提出しましょう。(ご主人の扶養に入られている場合、ご主人とも相談をされてから提出することをお勧めします)

提出した開業届の写しにも税務署収受印を押印してもらいます。開業の証明として使用する場合があるので押印があるものを大切に保管しておきます。

メールアドレス

仕事専用のアドレスを作りましょう。スマートフォンのキャリアメール ではなく「gmail」などパソコンでもスマートフォンでも使用できるアドレスがおすすめです。
「gmail」はどの端末からもアクセスできます。生徒さま別にフォルダを作ったり、送信予約ができて教室先生にも便利です。Googleサービスを使えるようになるのも教室の先生には必要ですね。

銀行口座

開業届を出してあれば屋号で通帳を作ることが可能です。とはいえ個人の大人向け習い事講師の多くは個人名の口座を使っていることが多いようです。開業を機に口座を新しく作る、または、家のお金と一緒にならない口座を仕事用として準備しましょう。オンラインでも使えるようにしておくと、お振込いただいた時の着金確認や送金をするのにとても便利です。

月謝・受講料の集金方法

受講料の支払い方法を決めましょう。

・現金払い・・領収書を準備する。領収書用のゴム印があると便利。5万円以上のレッスン料を受け取る可能性がある場合、200円分の収入印紙の準備も必要になります。

・チケット制、月謝制・・毎月の管理方法を整えておきましょう。

・ペイパル等クレジット払い・・あらかじめ登録しておくことが必要になります。ペイパルの場合、登録に必要なことは「メールアドレス」「個人情報」「クレジットカード情報」「銀行口座」となります。

 

習い事教室開業準備3|揃えるものを準備する

資材、道具を揃える

習い事の種類にもよりますが、家具、家電にあたるものや細々多数の資材など必要な場合、オープンするまでに揃えましょう。揃えるものが膨大にある場合は徐々に、様子を見ながら購入するのでもよいですね。特にアクセサリー系など細かなパーツを扱うものは在庫管理等において資材がありすぎるのも後々管理が大変になります。

 

備品を揃える

スリッパ、荷物置きのカゴ、テーブルマット、ティーセット、ハンガー、今ならアクリル板、消毒液など、レッスンに直接使うものでないけれど、生徒さまが使う必要なものを準備しましょう。

 

習い事教室開業準備4|集客活動を始める

SNS

・アメブロ、インスタ、FB、公式LINE等のアカウントを作り、可能であればオープンの1.2ヶ月前(もっと早くからでも良い)から運用を始めると良いかと思います。

特にこの中で初期に取り組むことをお勧めするのはアメブロです。「地域名+メニュー」など、検索に上がってくるようにするためにはこまめな投稿と時間が必要です。アメブロは無料ですし、パソコンが苦手な方でも気軽に投稿していきやすいツールです。開業前から始める場合、準備の過程を投稿していき、より応援してもらえるようにしても良いですね。

大人の習い事の集客には、インスタグラムも有効です。仕事用としてインスタを始めるのも、講師の方はおすすめです。最初からあれもこれも取り組まなくても大丈夫ですが、コツコツこまめな投稿は初期こそ必要になります。

 

HP

・HPを本格的に作る場合は、開業してしばらくしてから作成する方が良いかもしれません。実際にレッスンを重ね、経験を積む中で、講師自身の軸が固まったり、コンセプトや方針が定まってからの方がより具体的なHPを作っていけると思います。

ただし一枚もののLP(ランディングページ)で作る教室案内などは信頼のためにも開業前に用意しても良いですね。

チラシ(ポスティング)

・パワポやCanvaなどを使って今は、簡単に無料で作ることができます。地域や習い事の業種によってはチラシが有効なこともありますので、SNS集客だけでなくどこにお客様になりうる方がいるのか考えて取り組みましょう。

口コミ

・家族や友人、知人に習い事の教室を始める旨を伝えていきましょう。応援頂けると共に生徒さまをご紹介いただけることもあるかもしれません。特に開業直後、順調に集客できる前は知り合いを通じた生徒さまにお越しいただけることはとてもありがたいものです。ご紹介でもいらしてくださる生徒さまが来てくださることで習い事のレッスンしている風景をお届けしたり、教える練習にもなりますので(練習と感じさせてはいけませんが)積極的に、周りに伝えていくと良いでしょう。

近所の人にあまり知られたくない、という気持ちが強い方の場合は、SNSを使った集客活動が中心になりますので、この場合特に、コツコツ発信を続けるということをしていかなくてはいけません。

 

 

習い事教室開業準備5|オープン後に向け決めておくこと

入会申込書や受講規約など署名いただく書類の作成

所属の協会等で申込書等の指定がない場合やご自身で入会申込書を必要とする場合、作成しておきます。受講規約に署名いただきたい場合も作っておくと安心です。

レッスンポリシー(振替・休会・退会・キャンセル等について)

教室が始まると、生徒さまからキャンセルの連絡が来ることがあります。キャンセル時の決まり事などあらかじめ表記しておくとトラブルなど避けられます。キャンセル時にお金がかかるのかそうでないのか、返金できるのか、何日前までに申し出が必要か、詳しく決めておきましょう。

同様に、振替の規約や退会する場合についても決めて、表記をしておきましょう。

顧客名簿のフォーマットを用意する

生徒さまの管理台帳のようなものを顧客名簿として作りましょう。住所等の個人情報に合わせて、いつ、なんのメニューをご受講されたのか、受講料や指導内容にプラスして可能ならエピソードやその時にした会話のポイントなど記録するのもおすすめです。

実際に習い事の先生方に伺うと、手書きで作られている先生も多いのですが、エクセルなど自分が管理しやすい方法で、リストを作りましょう。

会計帳簿を用意する

開業をするなら確定申告に向けて帳簿の記載は欠かせません。また経営者としてもお金の流れを把握するのはとても大切なことです。金銭出納帳に手書きで記録したり、マネーフォワードやフリー、といった無料で使えるソフトを使用したり。生徒さまから頂戴するお金、大切に明確に扱っていきましょう。帳簿に合わせて出金伝票も用意します。

 

 

習い事教室を開業するときに気をつけること

 

自宅の場所を特定できないようにする

自宅で開催するのなら、自宅の場所が知られないように注意しましょう。住所はSNSに載せないようにします。

また、お写真から場所がわかってしまうことがあります。レッスンポリシーなどで、生徒さまへも場所のわかるお写真はご遠慮いただくようにします。同時に作品などを撮影する場合は、スマホの設定で、カメラの位置情報をオフにしていただきましょう。

iPhoneからは、設定→プライバシー→位置情報サービスのカメラ→オフ

また、教室の住所は必ずお申込確定後にお知らせするようにします。

習い事の先生として、毎回、初めての生徒さまをお迎えすることはドキドキするもの。いらっしゃるまでどんな方か分かりませんが、お申込頂いた後、メッセージのやりとりをあえて重ねることで、何となくこんな人かな、というところまでわかっておくと安心です。

生徒さま側もはじめては不安です

逆に、生徒さまからすると、自宅開催の習い事教室は、知らない人の自宅に行くことになります。知らない場所に一人で行くのは不安が大きいもの。ましてや、どんな先生か姿が見えていないと尚更です。生徒さまのご不安を和らげるためにも、ブログ等では、顔写真の掲載をお勧めしています。

顔写真を載せるのは、先生が可愛いから、美人だから、という理由ではなく「こういう私」がやっています、と視覚化させ、安心と信頼につなげるためです。顔写真は、一瞬で雰囲気が伝わりやすいです。

教室に通おうか迷っている方は、先生がどんな方なのかとても気になります。実際に行く前に顔がわかることで、自分に合いそうかな、合わなそうかな、と判定する一つの材料となります。

もちろん、顔写真だけで判断されるわけではありません。レッスンメニュー、方針、取り組み、学べること、雰囲気、先生のお人柄、考え、在り方、世界観などから、実際に行ってみようかな、となります。

顔出ししたくない人は・・

顔出しをしたくないと考える先生は、とても多いです。ブログのアイコンにロゴマークだったり、自分の作品を設定している方は多いです。顔出したくない場合は、

・横顔の写真
・俯いている写真
・シルエットだけの写真

で、雰囲気を伝えるのも手ですね。気持ちが整い、出しても良い、と思えたり、載せたいと思う写真が撮れたら、顔出しをする、でも最初は良いかと思います。

ただ、副業であったり、ご家族の手前だったり、どうしても顔を出せない方もいらっしゃいます。事情がある場合は無理に出す必要はありません。理由がある、ないにかかわらず、どうしても出したくない方は、出さなくて良い、と思っています。顔を出さないのなら、顔を出す事以外のことで、より信頼頂けるようにするにはどうしたら良いか考えていく方が大事ですね。

顔出しできない場合は、顔写真の代わりに、より信頼してもらうためにはどうするか、例えば

・レッスン風景や開催場所の写真を多く載せる
・生徒さまの声を意識して載せる

顔写真がなくても、安心してお越し頂けるようにしていきましょう。

フルネームで名乗る

自宅で習い事教室を開業する場合、顔出しと同様に、フルネームで名乗った方が、より信頼されやすいです。アルファベットで「習い事講師のkiyomiです。」のように名乗るのは、職種によるものの、お教室の先生としては、やや信頼されにくくなると言われますが、載せたくないのに無理をすることもない時代なのではと感じます。

ご家族の反対や地域に少数しかその名字がいないことで住所の特定が心配な方は、最初からビジネスネームで活動したり、旧姓で名乗られる先生もいます。生徒さまには本名と違うということをお伝えしていくと生徒さまも「あれ?」と不信感を抱くことはないのではないでしょうか。

「安心と信頼」は顔写真出す、出さないと同様に考えて誠実に活動していきたいですね。

 

習い事教室開業のまとめ

好きを仕事にできる習い事教室。好きなことばかりでなく、やるべき準備はたくさん在りますが、生徒さまのためにも一つ一つ開業準備していきましょう。準備をしっかり進めることは、気持ちのゆとりにも繋がりますね。とはいえ、開業前に完璧な準備をしなくても大丈夫です。教室を運営しながら合わせてやるべきことを整えていきましょう。

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