コロナ時代を通して「自宅で開業したい」「おうちで働きたい」と思う人は、今まで以上に増えいていますね。
今回は、自宅開業を考えている方へ、メリットとデメリットを自宅開業しやすい習い事教室を中心にお伝えしますね。これらのメリット・デメリットは教室業だけでなく、自宅で開業しお仕事をする職種には共通しているので置き換えてお読みいただけたら、と思います。
自宅開業しやすい職種
女性が自宅で働きたい、と思ったらどんな仕事があるでしょうか?主に
・サロン系・・ネイルサロン、アロママッサージ、よもぎ蒸し、マツエクサロンなど
・習い事系・・パン教室・アイシングクッキー教室・ヨガ教室・ハンドメイド教室など
・WEB系・・WEBデザイナー・WEBライター・ネットショップ運営・アフェリエイトなど
・その他・・コーチ・コンサルタント・カウンセラー・アドバイザーなど
開業にあたって、資格が必要なものもあれば、資格がいらないもの、未経験でもできる仕事もあります。
自宅開業の魅力とメリット
自宅開業は、子育て中の方でも働き方をコントロールしていける点が大きな魅力です。子供の年齢に伴うステージによって、子供が未就園児のときの働き方、幼稚園や保育園に行っている間だけお迎えにいく時間まで働く、小学生になったら子供が帰宅するまで働く、など働き方、スタイルを自在に選びながら活動していけます。
また、子供に関わらず、会社員の方でもパートに出られていても、夜や土日など自分の予定に合わせて予定を組んだり、働く時間、日にち、日数も自分で選んで行けます。今あるお仕事に合わせて、複数の収入の柱の一つとしての働き方もできます。
赤ちゃん〜未就園児がいる場合
例えば自宅で教室開業する場合、ご自身に未就園の子供がいても、お子様連れOKの自宅教室にすれば子供を預けなくてもレッスンができる可能性が持てます。
年齢やお子様、メニューにももちろんよりますが、子供が小さいから働けない、という考えではなく、子供がいても開催できるメニューやどうしたら良いかを考えることで自宅で働くことが可能ですね。
もしかすると、逆に自分の子供が同席すれば、生徒さまも気を楽にお子様連れでレッスンを受けられるかもしれません。小さいお子さんがいても、ママも好きなことをする時間を持ちたい女性は多くいるもの。子供が小さいから、習いたいけど習えない、と考える人へレッスンの提供をすることはきっと喜ばれますよね。
子供同士も遊んで待っていられる年齢なら、親子で楽しめる時間を提供できることになります。
幼稚園ママ・保育園ママになったら
もう少し子供が大きくなり、保育園や幼稚園に入園したら、子供が園にいる時間にだけ働くスタイルに変えたり、習い事の送迎などに差し支えない時間で働くなど、働く時間を増やすのも可能。
子供の成長と年齢に合わせ、もっと大きくなったらその時は、再び働き方を変えしっかり働くなど自在に自宅でお仕事をしていけるので、その時々の子供との関わりを大切に、子育てを優先しながら活動できます。
例えば、2時にお迎えが必要な幼稚園児がいる時は、午前中に仕事を終わらせて、片付けや家事までを済ませて、お迎えにいけると理想的。その後は子供との関わりの時間を楽しめますね。
子供が小学生になったら
子供が小学生になると、ママの手も少し離れますね。仕事する日を保護者会や参観日など学校行事のない日に設定したり、早帰りがわかっていたなら、時間を短くする、開始を早める、時間のかからない作業日にしたり。
長期休みは仕事をお休みにすると決めれば「仕事だけど子供どうしよう?」と悩む必要もなく、むしろ、子供との時間を大切にできます。高学年にもなれば帰宅時間も随分遅くなるので稼働時間は着実に増えます。
教室業の場合だと、子供がレッスン時に帰ってきたり、生徒さまと顔を合わせ挨拶させたり、家庭内でも大人に対する礼儀を伝えられますし、働くお母さんの背中を間近に見て、好きな仕事をする良さを体感できたり。
家の中の家族が知る”お母さん”としてだけでなく、仕事をしている大人としてや、いきいきと教えている姿は子供にとっても良いのではないでしょうか?
その時々の状況など家族にもお話すると、より家族に応援してもらえる働き方、協力してもらえる働き方になりますね。
自宅開業の良いところ
子供の帰りを「おかえり」と言っておうちで迎えられる、子供の行事、家族の予定に合わせた働き方が自宅でできる。何より自分の考える理想の働き方を叶えられるのではないでしょうか。
子供や家族との関わりのメリットだけではなく
◆通勤時間がないので、時間が有効に使える
◆敷金・礼金・家賃等場所代がかからないので資金的な負担が少ない
◆好きな時間、自分や家族の都合で働ける
◆出勤に伴う感染症などのリスクが減る
◆仕事の合間に家事や家族の用事に取り組める
◆人間関係によるストレスが少ない
自宅が職場であることは気持ちのゆとりにも繋がりますね。
自宅開業のデメリット
自宅で開業するには、メリットだけでなく、デメリットもあります。例えば
◆家族がいることで、はかどらないことがある。気を使うことがある。
◆プライベートと区別がしにくい
◆セキュリティが低い
◆ローンやカードの信用が得られにくい
◆来客がある業種の場合、生活感を出さないようにしなくてはならない
などが挙げられます。セキュリティに関しては、パソコンのセキュリティ強化や家族で共有しないようにする。書類などの管理も家のものと混ざらないようにする。自宅の場所は、公開せずお申込み確定された方にのみお知らせする。
生活感については、接客スペースだけでなく、玄関やトイレ、廊下なども含めて清潔に保ち、香り等も気をつけるようにしましょう。
自宅教室の開業について
ここからは、自宅で習い事の教室を開業する場合のお話をしますね。
よくお教室先生からは「お掃除が大変です」「夫が休みの日にレッスンがあると気を使います」「家族がいても、ついスマホのSNSばかり見てしまいます」「休日なのに、つい仕事をしてしまいます」「オン、オフの切り替えが難しいです」などの声を聞きます。
デメリット1・お掃除が大変
お掃除が苦手な方にとっては気になるデメリットかもしれませんね。レッスンルームだけでなく、洗面所、玄関など生徒さまが通るスペースを綺麗にしなければなりません。それでも、いつも綺麗にしておく習慣を持てるところまでいって、自分も家族もより心地よい自宅空間が常に感じられるようになればデメリットではなくメリットである、とも言えるのではないでしょうか?仕事をする上でパフォーマンスも上がるかもしれませんね。
デメリット2・レッスン日に家族が在宅
これはご自宅の間取りによってもデメリットと感じる度合いが変わってくるのかもしれません。デメリットと先生側は感じるかもしれませんが、在宅されているのにご主人にも協力頂けることは、そして自宅を仕事としてできるのは本来ありがたいことですよね。まず感謝を伝えることも忘れずにしたいもの。
先生によっては、レッスンとご主人の在宅日が重なった時は、コーヒー代やお風呂屋さんの代金を渡してレッスン時間はその場所で楽しんできてもらっているという話も聞きます。この時間をご主人が好きなことをして楽しめたのなら、デメリットではなくメリットに変わりませんか?家族あっての自宅教室です。デメリットだと認めるのではなく自分自身が考えをニュートラルにして、自分も家族もお互いにとって良い方法を見つけて、お互いが気持ちよく過ごせると良いですね。
デメリット3・スマホばかり見てしまう
一番多いお悩みかもしれません。仕事とプライベートが切り分けづらいということを最初から頭に入れておきましょう。その上でSNSを使った集客をする場合、どうしてもスマホを見る頻度は上がってしまいます。SEO、検索からの集客ができるようになるのは大きな解決策の一つ。
とはいえ、スマホを触らない時間を決める、この時間は逆に家族に話して作業する時間にすると理解してもらうなど家族がいやな思い、寂しい思いをせずいられるように努力することは大切です。もし我慢をしてもらった後は、全力で家族と向き合うと決めて、一緒に楽しい時間をギュッと過ごせると、むしろ良い時もあるかもしれませんね。
自宅という生活空間でお仕事をするなら、オンオフの切り替えを意識したいですね。今の時代、スマホを置く時間が必要なのは、自宅教室の先生に限ってではないと思っています。
デメリット4・休日もつい仕事ばかりしてしまう
大好きな仕事なのだと、家族もわかっているかもしれませんね。家族に応援してもらえる働き方を続けられるように、背中を見せることと、ちゃんと家族との時間を大切にすることの、バランスをとりましょう。家族の時間を削るのではなく、朝30分でも早く起きて作業するなど、できることから時間をシフトしていきませんか。
体や頭を休ませ、リフレッシュをちゃんとして、仕事効率が上がる方に意識を向けると良いかもしれません。オンとオフの切り替え、自分が強く意識していかないとなかなか難しいです。スキマ時間を活かして仕事をしたとしても「ここからはオフ」と「オフ」に対する区切りをはっきり決めることをお勧めします。
どんなお仕事でもメリットもデメリットもあるのではないでしょうか?とても無理、というデメリットでない限り、デメリットを少しでもポジティブに捉え、前向きに楽しめるようにしたいものですね。
自宅教室開業メリット
・子供の用事・家族の予定を優先してレッスンスケジュールを組める
・働き方を柔軟に変えながら活動できる
・通勤・移動時間がかからない
・場所代、会場費がかからない。キャンセル時も料金がかからない
・外部会場に持参する荷物の忘れ物の心配がないことで精神的に負担がない
・光熱費の一部を経費にすることもできる
・定年がない
・スタート時は小資本で始められる
より幸せを感じられる働き方「自宅教室」楽しめる人が増えるといいな、ということを信念に開業・起業サポートをしていますが、では「自宅教室を開きたい」と思ったら、資格は取るべきか?資格がなくても、教室を開くことは可能なのでしょうか?
自宅教室を開くなら何をメニューにするか
自宅サロンの先生は資格を取得したり、協会に所属し認定講師として、資格を持って活動されている方のほうが多いものですが、最初から教えたいと思って資格取得を目指す方と、趣味としてお稽古を楽しみ、コツコツ習い続ける中で、教室を開いてみようかなと言う考えに変わり、まさか教室を開こうだなんて思ってもいなかったと言う先生も実は多くいます。
とはいえ、資格がなければ教室を開けないのか、というとそんなことはありません。自分が持っているノウハウをお伝えし、今までの経験や実績を活かして、それをレッスンメニューとして組み立て開いていけます。
協会等の縛りや活動内容に限度がなく自由に展開できるのは、資格を持たないで始めた先生の方が伸び伸び活動できるかもしれません。それでも、今は大人向けの習い事資格がたくさん溢れています。たくさんの協会があります。
なぜ、資格を取る方が多いのか
まず、初心者の状態からその習い事をマスターする場合、カリキュラムに合わせて技術を身につけたりステップアップしていくと成果が出やすいです。資格を取ると生徒さまにとっても、先生にとっても安心です。指導を受けて実力をつけたと言う証明は信頼にもつながりますね。
また、自分が資格を取ることで同じカリキュラムにてレッスンを開き、安心して体系化をしていくために取得を目指すことも多いのです。
教室を開く時、資格をとってよかったこと
レッスンを開講する場合も、テキストや資材が用意されている場合も多く、教えやすいと言うメリットがあります。規定等も協会にて定まっているので初心者にも教えるには始めやすい、と言う点が挙げられます。
また、そのテキストや指導法に則るので技術を伝えやすく、同じようにできるようになってもらうことが可能です。そしてディプロマ発行までがコースであることが多いので、講座終了時まで仕事が一本化されています。
他にも資格を取得すると、資材の購入先を入手できたり、資材そのものがキットとして本部で用意されているところもあります。キットが用意されている場合、余剰な在庫を持つ必要がなく、キットを準備する手間や時間がかかりません。
習い事の資格を取った後もメリットがある
本部から最新の情報が共有されたり、講師としてのレベルを保っていられるのも資格を取得し、協会に所属するメリットなのかもしれません。資格を取って終わり、そのメニューを教えられるレベルになって終わり、ではありません。開業後からが本番です。
習い事教室に溢れている今だからこそ、常に、講師側もスキルアップし続けること、新しい情報を掴み続けることは、生徒さま側にとっても大きな魅力につながるため必要となってきます。
協会によりスキルアップするメニューが用意されているなど、更なる学びを受けやすい環境があることも資格取得のメリットの一つです。
資格を取らないで、教室を開くこともできます
実際に資格を取らないで教室を開いている先生もたくさんいます。お友達に「教えて」と言われて始めたことがきっかけである場合が多いようです。生徒さまも増えてきて、もっと規模を大きくしていきたいのなら、テキストをしっかり作り、規約を整え、レッスンの構築をきちんとしておく必要があります。
自分でなんでも決めて、整えていかなければなりませんが、協会に縛られず、制限なく活動ができるのはとても大きな魅力です。自由に活動していきたい方は、資格を取らないで経験を活かして教室を始める、と言うのも一つの手段となります。
ゆくゆく生徒さまが増えてきて、これぞ、というメソッドをお持ちでしたら、協会を目指したりオリジナルメソッドとして商標登録を考えたり。資格を持たないことでのびのびとできることから、人によっては成功すると教室を超えて違う形態に飛躍するかたもいます。夢が膨らみますね。
資格をとるなら、どんな教室を開きたいかを考える
お金を払い規定の回数を学べば資格取得できると言うものも多く、それは逆に言うと誰にでも取りやすいと言えるのかもしれません。その分ライバルが多く、身近な地域に同業の教室が開かれていることも多いです。
そのため、差別化するために、また違う資格をとる。一つとってもまた次の新たな資格を取り続ける先生も少なくありません。資格ジプシーとも呼ばれますが「いつまで資格を取り続けるんだろう・・」と、このお悩みを持つ先生は実は少なくありません。
技術の証明となるもの、信頼に繋がるもの、生徒さまにとっても、必要である資格は取得すると良いでしょう。逆に、必要かもわかっていないままとりあえずでメニューを増やすためであったり、自分に自信をつけることが目的であったり、不足に目を向けた資格の取得の仕方は枯渇していきます。在庫も多岐にわたり増えることになります。
商法として資格の数、種類の多さで教室を展開するのも良いですが、資格に関わらずあなたの教室そのものの価値を高め、資格に頼りすぎない教室運営をしていけるかどうかが重要です。
・どんなあなたが
・どんな人に向けて
・どんなレッスンを展開しますか?
あなたが開いた教室に行くと生徒さまはどんな良いことがありますか?資格があるかどうかはとても大事ですが、それだけではありません。
まとめ
資格はあっても、なくても自宅教室を開くことは可能です。必要なのは、どちらにしても「教室を開く」と言う覚悟を持つこと。そして、いかに信頼してもらえる教室であるるためにどうしたら良いのかまでしっかり考えましょう。信頼性において必要ならば、資格取得はしたほうが良いでしょう。
資格を取ってみて見える景色もあります。オリジナルで始めてみて気づくこともあると思います。自分が思い描く教室を開き続けるために、新しい生徒さまもいつもの生徒さまにも通い続けてもらうために資格が必要かそうでないのかで、判断していきたいですね。
その上で、レッスンするには自宅を選ぶのか、外部レッスン講師として活動するのか。それぞれお持ちの環境の中で、メリット、デメリットを知って自分らしいベストな活動の仕方を選んでいきましょう。