自宅教室を運営していると時に「どうしよう?」と思うトラブルが発生することがあります。それでも、自宅教室の先生は一人で対応しなければなりません。そんな自宅でのトラブル発生時のヒントを今回はお届けしたいな、と思います。
私自身、自宅で教室運営をしている中で今まで大きなトラブルはありませんが、自宅で活動している講師仲間たちのお話を聞いているとしばしば「そんなことあるの?」と驚くトラブルを耳にすることがあります。
急に起こるトラブル、対応をどうするのか、一人で判断するのが難しいこともありますよね。
自分が資格を取らせていただいた師匠の先生に聞ければいいけれど、意外と聞きづらかったり、聞けないという先生が多いものです。トラブル時の対処法と合わせて、今後どうしていけば自宅教室でのトラブルそのものを減らすことができるのか、お伝えしていきますね。
レッスン料未払い
レッスンのご予約をいただいたものの、なかなか入金にならないケース。
まず当然ですが、最初に支払いの期日をしっかりお伝えしましょう。ブログ等お申し込みについてのご案内ページにもきちんと書いておきます。
お支払い期日をお伝えする際は、入金にならない場合キャンセルになる旨や、教室によってはレッスン不参加の場合でもキャンセル費用が発生することも記しておきます。期日が過ぎたら再度、ご案内しましょう。単純に忘れているだけなら、すぐにご入金くださるかと思いますが、もし同じ方で何度かお支払いトラブルがある場合は「今後レッスンのお申し込みをお引き受け致しかねます」など毅然とした対応が必要なケースもあります。
未払いを避けるだけでなく、キャッシュレス時代に合わせ、手数料はかかりますがペイパル払いやクレジット払いを取り入れることで未払いなく入金につながり、生徒さま側にとっても、より申し込みやすさにつながります。
レッスン日の間違い
レッスンがない日に生徒さまがいらしてしまった、または、レッスン日なのに無連絡でお越しいだだけないこと(日にちの間違い)が想定できます。
もしも、当日の時間になっても連絡なくお見えにならない場合、心配の気持ちを伝える連絡をしてみましょう。マンツーマンではなく他の方もいらっしゃるレッスンの場合、いつまで待てば良いのか迷うことがありますが、時間通り、お約束通りいらしてくださる生徒さまを時間通りにご自宅に帰宅いただくことを優先して、割り切ってレッスンを進めましょう。
レッスン日の間違いがないように、前日または前々日にご案内メールを必ずしましょう。
入会時に必ずレッスン日の前日(先生ごとのタイミング)にリマインドメールをお届けする旨もあらかじめ伝えておくと双方安心です。お申し込みからレッスン日まで期間が開くときは、レッスン開催一週間前にも連絡をすると親切ですね。
クレームが来た
以前、自宅で開業している仲間から相談されたクレームがあります。詳しくは書けませんが「先生の対応の甘さ」から、お怒りのクレームメールが届いた、という内容でした。
お詫びはされたそうなのですが、さらにその対応で余計に怒らせてしまった・・というもの。
クレームが来たらまずは誠意を持ってお詫びします。さらには、嫌な気持ちにさせてしまったことに対してもお詫びをして、お相手の気持ちにも寄り添えるようにしましょう。その上でお詫びで済むことなのか、返金が必要なのか、再レッスンが必要なのか対応していきます。逆に、クレームを通じて、より関係が深められるくらいの人間性を持ちたいもの。自宅教室はなんでも一人でこなさなくてはならない仕事だからこそ、対応力や人間力も日々磨き高めておきたいですね。
個人情報の扱い
個人情報については、トラブルになる前に事前に防いでおきたいもの。一番は自宅の場所を特定できないようにします。写真の位置情報は自分のスマホだけでなく生徒さまにも徹底しましょう。
個人教室として名前をフルネームで出している先生も多いのですが、フルネームで名乗れない場合は無理せずビジネスネームを使うなど、自分の身は自分で守れるようにしていきましょう。
逆に生徒さまの個人情報の扱いも慎重に。
意外とやってしまいがちなことなのにいけないことだと知らない先生も多いことなのですが、次回のレッスンやイベントレッスンに「○○さんも参加するから△△さんも来ない?」とお誘いするのはNGです。
この場合○○さんに参加することを人に伝えても良いのか許可を取ってからでないとなりません。気軽に生徒さまの名前を出している先生は気をつけましょう。
盗難
最初、私も聞いた時にはそんなことがあるのかと驚いたものですが、自宅教室のトラブルではあることだそうです。
自分の生徒さまに限ってそんなことはないと思いますが、お互いに嫌な気持ちにならないように、目につく場所に貴重品や高価なものを置かず、目の届かない場所にしまっておきましょう。そしてなるべく生徒さまだけが教室のある部屋にいる状況を作らないようにする。また、アクセサリー教室などにおける作品など小さい作品を自由にみていただく時もなるべく同室にはいるようにしましょう。
駐車場、駐輪場などの近隣トラブル
自宅での生徒さまとのトラブルだけでなく、駐車場や駐輪場についてのご近所さまとのトラブルもあります。自宅敷地内の専用のスペースでない場合は、きちんとご近所さまのことを考えておきましょう。普段あまり使われない場所だから良いだろう、と思って路上駐車を生徒さまにお願いするのも、毎日のように自分の駐車場として勝手に使うのはストレスを与えたり、ご迷惑になることも多いです。ご近所だからこそ迷惑だと言えないこともあるかもしれませんよね。
またマンションの場合、廊下など共有スペースでお話しされないように生徒さまにお願いしたり、のちに大きなトラブルにならないようにしましょう。自宅でするお仕事だからこそ、周りに迷惑をかけず心地よく働けるようにしましょう。
レッスン中のトラブル(失敗)
一番想定できるのがレッスン中の失敗、ですね。ご経験ある方も多いのではないでしょうか?失敗の種類や度合いにもよりますが、誠意を持った対応をしていきましょう。適当に誤魔化したり失敗を無視したり、バレないようにと流すことはよくありませんね。
説明ができるのであればなぜ失敗したのかもお伝えする方が生徒さまは安心できます。調べなくてはならないときは、後から説明する旨をお伝えしたり。場合によっては後日再レッスンになることもあるかもしれませんが、同じ失敗はもうしないという学びにつなげて、真摯にレッスンしていきましょう。
トラブルがない教室運営をしていくために
私自身教室開講して4年以上立ちますが大きなトラブルはありません。クライアントさまからもトラブルについてのご相談はありません。トラブルがないように教室運営できているからだと思っています。
とはいえ、知り合いの教室先生たちからトラブルについての相談をされることはたまにあります。その度に、相談する場所がなかなかないのだと気付かされますが、資格を取った先生からはカリキュラム的なことは聞けても、運営のトラブルについては聞きづらいようです。
トラブルが起きたらまずみなさん謝罪をして、お話を聞くのはできても、動揺してしまうんですね。それは仕方のないこと。落ち着いてまずはお相手の気持ちを考えて対応しなければなりません。反面、内容によっては毅然とした対応が必要なことも。
相談を聞いていていつも感じるのは、自分にあう生徒さまを集客できればトラブルを減らせるし、万が一トラブルがあっても対応できるはずなんです。
生徒さまを選んでいない場合大きなクレームにつながりやすい。もちろん、教室運営をするのなら、お一人でも多くの生徒さまに来てもらいたい、と思うのは理解できるのですがどんな方でも、自分に合う合わないを考えずにとりあえず誰でもいいからと集客している先生にトラブルが多いと体感しています。
理想の生徒さまばかりの教室はトラブルが起こりにくいのです。集客の時点で、自分に合った素敵な生徒さまにお越しいただける教室を作ることで自宅教室のトラブルがない、楽しく幸せな自宅教室の運営がしていけると良いですね。少しでも参考になれば嬉しいです。